東南アジア日本語教員養成大学移動講座(インドネシア)

平成30年度 東南アジア日本語教員養成大学移動講座(インドネシア) 研修参加者の声

研修期間:2019年1月10日-2019年2月23日

●学生参加者レポート

プログラムについて
学生参加者このプログラムは、1月10日から2月23日まで6週間あり、インドネシアから12人の日本語学科の大学生たちと13人の日本語教師が参加しました。「日本理解と異文化理解」や「日本語バラエティ」、「日本語を教える」などの授業を受けました。そして、和太鼓や生け花、書道の文化体験、大阪オリエンテーリング、京都研修旅行、奈良フィールドワークにも行きました。そのほかに、日本語教育を学ぶ日本の大学生や大阪府立大学の大学生と交流したり、小学校に訪問したりしました。また、日本語のタスクとして、スピーチをしたり、大阪大学などの大学生や地域の方たちにインタビューして発表したりもしました。

ファラー(パジャジャラン大学)     

日本語の授業
この研修には、様々な授業があります。例えば、自律学習、日本理解と異文化理解、スピーチ、インタビュー、日本語バラエティです。
自律学習の授業では、先生と相談しながらこの研修の自己目標を決めました。6週間、何のために日本語を勉強するのか、日本のことについて何がもっと知りたいかを自分で考えて、先生と相談しました。日本理解と異文化理解の授業では、ディスカッションがあって、日本の伝統や家庭、大学生や教育について、自分の国と比べながら一人ずつ意見を話しました。スピーチの授業では、まずインドネシアについてのスピーチの原稿を書きました。その後、先生と相談してから、みんなの前で発表しました。インタビューの授業では、インタビューの仕方を学びました。まず、グループに分かれて、自分のグループテーマを選びました。次に質問を準備して練習しました。その後、大学生と地域の方に3回インタビューしました。最後にインタビューの結果をまとめて、発表しました。日本語バラエティの授業ではホームビジットのための電話会話を勉強しました。授業のおかげで、私たちの日本語の能力が高くなって、日本のことももっと好きになりました。

スピーチ発表 インタビューの発表

ナンダ(スマラン国立大学)

文化体験
この研修では、3つの文化体験をする事が出来ました。それは、和太鼓と生け花と書道です。和太鼓は、全員が体験できました。生け花と書道は、どちらか1つを選んで体験しました。どれを選んでも全部楽しかったです。本当にいい経験になりました。
和太鼓をする前、先生方が見本の演奏をみせてくれました。それから、私たちに和太鼓のやり方を教えてくれました。最初は簡単だと思いましたが、実際にやると難しかったです。しかし、先生方が上手に私たちを教えてくれるおかげで、最後の演奏はとても素晴らしかったです。
生け花は、和太鼓と同じく楽しかったです。最初は先生が生け花について説明します。それから、見本をみせてから、私たちがやってみました。器用ではない私には難しかったですが、先生の指導のおかげで、綺麗に花を生けることができました。私は、この研修で生け花の基本的なルールをはじめて知りました。おかげで、花が好きになりました。

生け花

和太鼓

マデ(北スマトラ大学)

交流会 
この研修に参加して、5回も交流する機会があって、たくさん友だちができて、嬉しいです。最初、インドネシアの様々な大学からの大学生に会い、たくさんの情報を交換しました。そして、日本の人とは、大学生との交流2回、小学校訪問1回、地域の方々とのインタビュー交流が1回ありました。インドネシアの文化を紹介したり、インタビューしたり、私達の発表会を見にきてくださったりしました。日本人の意見を実際に聞いて、日本文化の理解も更に深まり、新しいことも学びました。そして、日本人の友達もたくさんできました。交流会は非常に楽しかったです。

小学校訪問

リズ(ジョグジャカルタ ムハマディヤ大学)

研修旅行
この研修で、私たちは研修旅行に3回行きました。
1回目は、1月17日の大阪オリエンテーリングです。大阪では、グループで日本人に直接話を聞くタスクをしました。そして、大阪城や天神橋筋商店街や通天閣へも行きました。通天閣には面白い神様の像があって、一番高いフロアからは、大阪市の景色がよく見えました。とても美しい町です。
2回目の研修旅行は、1月23日と1月24日に京都に行きました。最初の日に、私たちはみんなで金閣寺と漢字ミュージアムへ行きました。漢字ミュージアムにはいろいろな面白いものがあって、ゲームをしながら漢字を学ぶこともできました。そして次の日は、いろいろな観光地へ行って、京都の人と外国人の観光客にインタビューをしました。インタビューの質問は、京都の魅力やお土産の特徴、そして、京都と大阪の違いについてでした。
最後の研修旅行は、2月20日の奈良です。この時は、グループで日本語のビデオ教材を作りました。奈良には、可愛い鹿がたくさんいて、美しい神社もたくさんありました。
研修旅行を通して、「旅行」だけではなく、日本の文化と日本人の習慣を学びました。それは、貴重な経験になりました。

研修旅行アヌ(インファダ外国語大学)

日本語を教える
「日本語を教える」クラスの目標は2つあります。1つ目は、日本語教師になることへの具体的なイメージをつかむことです。2つ目は、インドネシアで日本語を教える時のことを考え、いくつかの日本語の教え方を学ぶことです。
授業では、留学ガイド、関西国際センターで行われている他の授業見学、教師の視点で自分たちの研修を振り返ることなどをしました。これらを通して、日本語を教えるための知識を深めることができました。また、体験交流活動型の日本語学習は、人と関わりながら、実際に行動して日本語を学ぶということ、その際、教室で準備し、外で交流や体験した後、教室でまとめをするという流れについても学びました。その他に、日本語学習者のためのウェブサイト紹介もありました。日本語を教えるウェブサイトがあるのは知っていましたが、国際交流基金が作ったウェブサイトは、私たちにとって効果的で、面白いと思いました。
研修で得た経験、日本語の教え方など、教師になりたい私たちにとって、とても参考になり、役に立つものでした。

日本語を教えるクラスチャンドラ(ブラウィジャヤ大学)

感想
このプログラムのおかげで、私たちは日本語や日本文化の知識を高めただけではなく、楽しい思い出もたくさんできて、新しい友達もできました。
いつも笑顔で日本語で話しかけてくださる先生たちや、優しい地域の方々、日本の大学生たちと話して、私たちは恥ずかしがらずに日本語で話せました。おかげで、日本に来る前と比べて、日本語が上達し、日本語を話すことに自信を持つことができました。先生方だけではなく、食堂、図書館、警備の方や、受付のスタッフ、関西国際センターにいる人たちは、みんな親切で優しい人ばかりです。研修のプログラムのスケジュールもとても詳しく決まっていて、私たち研修生が困らないように毎週連絡会で説明してくださり、先生たちは私たちのことをとても気づかってくださっていることが伝わってきました。安心して、6週間過ごすことができました。

ファラー(パジャジャラン大学)

●教員参加者レポート

プログラムについて
研修参加者日本語教師の大きな研修目標は、日本語教育スタンダード(JFS)、Can-doに基づいた教授法のを学び、教授力を高めることでした。研修の終わりには、成果発表として、課題遂行の授業案を発表しました。教授法の他に、書道、生け花、和太鼓を体験したり、ホームビジットや小学校、大学訪問などの活動もしました。また、研修旅行もあり、大阪、京都、奈良へ行きました。旅行というより、研修フィールドワークです。旅行しながら、レアリアや生教材などを集めて、授業でいつ、どんな活動で使えるのかを考える活動をしました。

ナディア(ブラウィジャヤ大学)

教授法
教授法では、JF日本語教育スタンダード(JFS)やCan-doの理解から始まり、自分の授業で利用できるようにMy Can-doを作成し、JFSに基づいた授業案を考えて授業もやってみました。授業案は、学習者の意欲が上がるように、教材として日本のレアリアを用いて実生活に近い活動を入れました。
日本語に触れ、日本語の知識を増やし、今の日本語教育について理解を深めることで、私自身の教授力が向上したと思います。

教授法クラス

ドゥイ(スラマン国立大学)

フィールドワーク
このプログラムでは、フィールドワークに3回行きました。大阪、京都、最後は奈良フィールドワークでした。大阪と京都では、教師は教師のグループに、学生は学生のグループに分かれましたが、奈良では、教師と学生が一緒に活動しました。全てのフィールドワークで、生教材やレアリアを探しました。フィールドワークの後に、振り返りセッションがあり、そこで情報交換をして学んだことがたくさんありました。フィールドワークの授業はとても楽しかったです!

京都漢字ミュージアムリク(ブラウィジャヤ大学)

学生参加者の様子
インドネシアの学生たちは、この研修を受け、日本のことについてたくさんの知識を得ました。自国で勉強してきた日本語を使って、自信をもって日本の人たちと話したり、友達になったりすることができました。いろいろな人と出会い、これまで知らなかった自然な日本語の表現、ことばに気づくと、次に日本の人たちと話すときに、すぐに使ってみていて、日々、日本語能力が高くなっていきました。
インドネシアで学んだり、聞いたりしていた日本文化、社会、習慣について、研修中に、実際に自分の目で見て、味わって、体験してみて、インドネシアで思っていたことと同じか、違うか、自分で判断し、確認ができました。また、インドネシアと日本の文化を比べ、多くのことを発見し、理解していました。そして、この研修では、日本留学のための情報も教えていただきました。学生たちが次の進路を決める時にとても役に立つと思います。
学生たちの様子を見ていて一番感動したのは、学生たちが単に日本語や日本文化を学ぶのではなく、日本社会でのスピーチや発表、インタビューの仕方も詳しく学んでいた点です。学生たちを教えてくださった先生方は、テーマ、内容、まとめ方、話し方などを丁寧に指導してくださいました。そのおかげもあり、学生たちは素晴らしく、誇らしい発表をすることができました。この6週間の研修を受けることができて、本当に素晴らしく、ありがたく思います。

アニメ・マンガの日本語を学ぶ学生たち

ラニ(北スマトラ大学)

感想
この45日間の研修は、とても面白くて、楽しくて、役に立つ研修でした。私自身、インドネシアの日本語教師として、JFS、Can-doに基づいた教育をまだ行っておらず、このプログラムに参加して、JFS、Can-doについて深く理解できました。また、教授法のほかに、私たちは、日本文化体験や日本の方との交流を通して、楽しみながら、日本文化、社会についての理解を深めることができました。そして、教室内でまじめに教授法を学ぶだけではなく、教室を飛び出して大阪、京都、奈良に研修旅行に行ったことも印象に残っています。インドネシアに戻ってからも、このプログラムで学んだこと、体験したことを忘れません。いつか大学でJFS、Can-doに基づいた授業を行ってみたいと思います。

ナディア(ブラウィジャヤ大学)

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